どんな検査?

バリウムと発泡剤(胃を膨らませる薬)を飲んでいただき、検査台の上で指示どおりにグルグルと身体全体で回っていただき、胃の粘膜(胃の内側の壁)にバリウムを貼り付けていきます。上部消化管(食道から胃、十二指腸まで)内を流れるバリウムをX線で撮影し、胃の形や粘膜上に異常がないかを確認する画像検査です。

検査で分かること

バリウムが食道や胃を流れる動きは、実際に食事をしたときに食べ物が体の中を通る動きと同じなので、上部消化管内が狭くなっていないかどうかの異常をチェックすることができます。また、バリウムを胃の粘膜に付着させると、がんや胃潰瘍などによる胃の内部のくぼみの有無を確認することもできます。

検査当日の流れ

①検査の前に、血圧を測定します。

②発泡剤を飲みます。
胃を膨らませて、胃の中のひだを伸ばして病変を発見しやすくします。

③次はバリウムを飲みます。
胃の内壁全体に塗り付けることにより、胃の状態を写す目的があります。

・飲みにくいと感じる方が多いですが、一気にゴクゴクと飲んでしまうほうが良いです。
・ゲップを我慢するコツは、ツバを飲み込んだり、顔を少し下向きにしてみましょう。


④レントゲンを撮ります。
検査台の上で放射線技師の指示どおりに回転していきます。

検査終了後の注意

検査終了後、多めの水(コップ2杯ぐらい)を飲んでください。

・下剤は用量用法を守って必ず飲みましょう。

・便が出るまで水・お茶などの水分を多めに摂りましょう。

・食事は通常どおり摂って可能であれば野菜などの繊維質の多い物を食べましょう。

・アルコールは便が出るまでは控えてください。

※排便の状況を確認していただき、2~3日間にバリウムが排泄されない場合や腹痛などの症状が現れた場合には直ちに、医療機関を受診してください。